透明な海を照らす太陽の光と、
悲惨な歴史の影が共存する島、与那国。
一周約28km。
民宿で出会った人は当然のようにバイクを借り、
私は当然のようにチャリで一周すべく出発。
話が異常に長い、民宿の婆ちゃんは
日差しに気を付けろと言ってたが、
本当に危険。もはや痛いくらい。
そんな激痛光に耐えつつも島の東岬へ到着。
緑は緑らしく、海は海らしく、正にここは楽園。
石垣のユースで出会ったスキューバ好きの人と
昨日船に乗ったが、彼もどこか海面の下で
感動しているだろう。
もっとも地上は自然すぎて馬・牛のフンも
雨が降ったみたいに散乱しているのだが、、、
踵ならぬサドルを返して再び西岬へ。
途中、集落がありそこには膨大な墓がある、死の都。
気温が違うかのような凛。
他にも与那国には人減らしの歴史が点在する。
時間内に入れない者は明日を奪われる人舛田。
妊婦を無理やり飛ばした岩。
写真は撮らなかった。いや、撮れなかった。
どんな気持ちで同じ村の人を殺め、
どんな気持ちで同じ村の人に殺されたのか。
現代に生きる私には到底分からないが、
自分に出来る事は、
知る事、忘れない事、そして伝える事くらいだろうか。
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